SPECIAL INTERVIEW 安達祐実 ─33才、女性としての素顔─ (3)

2014/11/04キャリア
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“娘の前ではセリフの練習をしない”

───今回の映画で特に印象的な好きなセリフはありますか?
安達「私のセリフではなくて、友近さんの~股開かざるもの食うべからず~が印象的でしたね。あれをあんな風に言えるのは、友近さんしかいないです(笑)」

───セリフを「1文字ずつ音程を決めて言葉を組み立てていく」という作業がお好きと、以前お答えになっていましたが、セリフの覚え方は?
安達「今回は技術をつかわないで、と監督に言われていたので、抑揚をつけないようにしました。セリフ覚えは、子どものころはその日撮影する分をその日の朝、現場に向かう途中に覚えていたくらい、セリフ覚えが早かったんですよ。でもやっぱり段々覚えなくなってきて、前日に覚えるようにしています。気をつけているのは、セリフを練習するとき、娘の前ではやらないこと。ママが変なセリフを喋りはじめて、ママの人格が瞬間的に変わると怖いだろうなって思うので見せたくなくて…。あとは人がいても気にならないし、テレビがついていようが、音楽がかかっていようが覚えられます」

“意気張(いきばり)、を持てなくなったら、辞めるべき”

───「花宵道中」では、朝霧が啖呵を切るシーンが痛快でした。あの朝霧の“意気張”とは安達さんにとっては、どんなものでしょうか?
安達「プライドですね。誇りを持って仕事をしていないと、誰に対しても失礼なので、それは持っていないといけないと思います。それを持てなくなったら辞めるべきだと思います」

“子役へのアドバイス”

───子役やモデルを目指しているちびっ子に、何かアドバイスはありますか?
安達「そうですね。あんまり苦しくならないでほしいって見ています。無理しないでほしいという気持ちはすごくありますし、子役さん本人というよりも、周りの人がキチンとサポートしてあげる体制だといいなと願っていますね。子役を経験すると一回グレたり、お酒に走ったりする方も多いじゃないですか。私にそういうことがなかったのは、周りの方たちがきちんと育ててくれたからだと思います」

───今後どのような役をやってみたいですか?組んでみたい監督さんはいますか?
安達「今回は純愛物語、というストーリーに惹かれて出演を決めました。その中で濡れ場にも挑戦することで、今までのイメージを一回壊す…衝撃を与えて観る方にイメージを壊してもらおうと。今後は例えば 正義感の強い役だけでなく、悪い役もやってみたい、普通の人の役は演じたことがなかったりするので、ナチュラルな役もやってみたい。俳優としてキャラのたった役も面白いので、どんどんやっていきたい。組みたい監督さん…?秘密にしておきます(笑)」

“目標は娘を育て上げること!”

───仕事以外で目標などはありますか?
安達「仕事以外の目標は娘を無事に育てあげることです。私の仕事のこともありますし、今回みたいな役をやると何かいやな想いをするかもしれないなと思っているので、そこは注意深く見てあげなきゃいけないなと思っています。成長していくにつれて何があるかわかりませんけど、きちんと対応できる母親でありたいです」


インタビューが行われた無機質なグレーの部屋が、安達さんが入ってきた途端、華やかなキラキラした空気に。「美容の秘訣は特にない…」と聞いたときの筆者の表情を見て、「あ、困りますよね?そうですね…」と気をつかってくれる安達さん。 話題のすべてが愛娘、凛ちゃんに着地して、娘さんを本当に大切に想う母の顔の一面を見せてくれました。

花魁の世界を描いた映画は数あれど、幼い頃から―この世界―に入った安達さんが常に旬であることを求めて、遊女を演じるのはとてつもなく新鮮。 あの時、安達さんを見ていた自分も大人になったなあ…と、時間の流れを感じます。 朝霧と半次郎との濃厚な濡れ場は切なくて、溜息の出る美しさ。 恋をしたことのある女性なら誰しも朝霧に自分を重ね合わせてしまいそう。 是非、劇場で朝霧の一世一代の恋を見届けてください。

『花宵道中』11月8日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー

取材・文 佐東歩美

 

PROFILE | プロフィール


安達祐実 (あだちゆみ)

1981年、東京都生まれ。2歳から赤ちゃん広告モデルを経験。のちに子役としてCMなどで活躍。1994年より放送されたドラマ『家なき子』で主人公・相沢すずを演じ、天才子役として大ブレイクする。代表作に『ガラスの仮面』『大奥』『娼婦と淑女』などがある。

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