雨の日が好きになる過ごし方レシピ (2)

2015/06/24カルチャー
LINEで送る
Pocket

 

Recipe 1 雨のシーンが印象的な小説を読む


雨の日の読書は晴れの日より集中できる気がしませんか?
人は雨の音を聴くと、集中している時やリラックスしている時に出る脳波、アルファ波が出ている状態になるといわれます。 窓から聴こえる雨の音をBGMがわりに、雨のシーンが印象的な小説を読むのも素敵ですね。
たとえば川端康成が元婚約者の伊藤初代をモデルにして書いたといわれる「雨傘」は心がキュンとする内容のお話です。

「雨傘」 川端康成

少年の父が遠くへ転任する為、離ればなれになる少年と少女が記念に写真館に写真を撮りに行く。
雨の中、店先で待ち合わせをする少年と少女。
迎えに来た少年の姿を見つけて飛び出してくる少女に、雨傘をさしかける少年。
一つの傘の下、寄り添うのが恥ずかしい二人は、片側肩を濡らしながら写真館に向かう。
緊張したまま1枚目を撮った二人に、写真屋が2枚目は並んだ写真を撮りたいと言う。
少年が何気なく少女の髪型を気にかけて「髪は?」と尋ねると、その一言が少女は嬉しく、化粧室で髪を直して、二人は身を寄せて写真を撮る。
帰り際、少女は、少年の雨傘を無意識に手に持って写真館の外で待っている。
少し大人びた気持ちになった二人は、夫婦のような面持ちで帰っていく。

参考文献:掌の小説「雨傘」川端康成(新潮文庫刊)

雨をよける道具だった傘が、二人の距離を縮めてくれるキーアイテムになるなんて。
読んだ後は相合傘がしたくなりそうです。

 

1 2 3 4 5

LINEで送る
Pocket