筆跡鑑定「履歴書の書き方」

2014/03/07カルチャー筆跡鑑定
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履歴書の書き方

筆跡研究開発センター代表の朝倉祥景さんによる「筆跡メンタルチェック」を使った「筆跡とストレス」の関係や、「筆跡」の観点から美文字などについてのレクチャーを掲載していきます。

筆跡の世界

みなさんは「筆跡」と聞いて何を連想しますか?
一番馴染みがあるのは刑事ドラマ等に出てくる「筆跡鑑定」ではないでしょうか。実際に見たことはなくても、幅広く世間に知れ渡っていますね。「筆跡鑑定」はそこにある2つの文字が同一の人が書いた文字か、あるいは別人が書いた文字かを判断する技術で、起源は平安時代まで遡ります。

その一方で、文字には書いた人の深層心理が表れる特性があります。 数年前から「筆跡メンタルチェック」という新しい技術が利用されはじめ、協調性、集中力、リーダーシップなど、文字から書いた人の行動傾向を捉えることができるようになりました。現在では「筆跡メンタルトレーナー」と呼ばれる筆跡の専門家が多方面で活躍しています。

“筆跡メンタルトレーナー”について

このコーナーでは、前述の「筆跡メンタルチェック」を使って、「筆跡とストレス」の関係や、「筆跡」の観点から美文字などについてレクチャーしていきたいと思います。

知らないと損!? 筆跡でみる履歴書のタブー

さて、第一回目となる今回は「履歴書」の書き方です。
今ではコンピュータの入力フォームから提出する履歴書もありますが、まだまだ手書きで 提出する場合が多くあります。そして企業によっては、あえて手書き履歴書の提出を要求する事もあります。
何故でしょう?・・・それはあなたの書いた文字を見たいからかもしれません。
理由の1つとして、「文字」と「深層心理」の関係が明らかになった事があげられます。
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実際に、私のところにも会社経営者や人事担当者が履歴書を持ち込まれ、その筆者のキャラクターを調べたいという依頼もあるのです。 中国には古くから「書・心画也」ということばがあって、「筆跡」は書いた人の人柄を表すと伝えられています。手紙の差出人を見なくても、誰が書いたものかわかる時がありますがそれも当然と言えますね。

さて、履歴書のタブーとは、どのようなものでしょうか? それは、見る人が不快に思う履歴書という事になります。 好みの絵がそれぞれ違うように、好きな声がそれぞれあるように、文字にも人それぞれ好みがあります。人は深層心理の中で好き嫌いの文字をしっかりと持っているという事です。 では、その「人事担当者」が不快に思う履歴書とはどのようなものでしょうか? 一言でいえば「誠意の伝わらない履歴書を書く」事です。

誠意が伝わらない履歴書=読みづらい履歴書

履歴書を作成する際には、自分がその会社に就職したい思いを文字に込めて書く事が大切です。癖の強い文字は読みづらく、その形状から癖の強い人を連想させたりします。履歴書を提出する段階から印象が悪くなることも考えられますので注意が必要です。

ここから、履歴書にはタブーな文字の特徴を具体的にみていきましょう。

書き出しのひねりが強い

芸術的な書を除いて、文字は伝達の手段として使われます。この場合、読みやすいことが最も重要です。書き出しのひねりが強い文字は個性的でもありますが、読みづらく履歴書をみる人に不快感を与える場合があります。履歴書の作成時には過度なひねりを控えることをおすすめします。

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文字間のスペースが狭い

よく見かけるのが文字と文字の間隔が狭い書き方。文字間が詰まっているとボリューム感があって一件中身が充実しているように見える場合もありますが、文字自体が認識しづらくなります。履歴書を作成する場合は文字と文字の間隔を適度に持たせて、文字そのものを読みやすく書く事をおすすめします。

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横線が傾きすぎはNG

横線が右上に傾いている文字をよく見かけます。これは書く人の深層心理にかかわる重要な筆跡特徴でもあります。横線が斜めに伸びる度合いが強くなりすぎると、文字そのものが読みづらく、癖が強いため形状そのものを嫌う人が多くいます。横線はやや傾きがあるくらいが文字としてキレイに見え、みる人に与える印象が良くなります。

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元気な文字を書きましょう!

企業はやる気のある人を求めています。大きな文字はエネルギーを表します。実際に文字を大きく書く作業はエネルギーを必要としますし、年配者より若年者の方が大きく書くという統計も出ています。大きすぎる文字は読みづらく野暮ったくなりますが、普段よりも大きく書く事でエネルギッシュな履歴書になることでしょう。

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如何でしたか。「履歴書は丁寧に書いているから大丈夫!」という方もいるかと思いますが、このように文字をポイント別にみると、意外にも自己流で書いていることがわかります。みる人にとって優しい文字になっているか配慮し、丁寧に書く事で誠意のある立派な履歴書が出来るでしょう。良い悪いという事よりも、未来にお世話になるかもしれない会社に対して、誠意をもって履歴書を作成することが大切なポイントです。 【文/朝倉祥景】

“筆跡メンタルトレーナー”について

 

PROFILE | プロフィール


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朝倉祥景(あさくら しょうけい)

筆跡研究開発センター代表。
「筆跡メンタルトレーナー」の育成、「筆跡メンタルチェックシート」の作成等、筆跡に関わる活動を精力的に行っている。
著書に「お金に愛されるボールペン字練習帳」がある。講演多数。

筆跡研究開発センター
URL http://www.hisseki.co.jp


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