「船橋屋こよみ」

2015/04/02おすすめ情報
LINEで送る
Pocket

ストーリーが広がる手土産シリーズ第2回

「船橋屋こよみ」

東京の下町情緒が色濃く残る亀戸天満宮のすぐ隣にある元祖くず餅の「船橋屋」は、1805年に創業し、今年で210年の歴史を誇る老舗の和菓子屋です。
今から10年前の2005年に「船橋屋」創業200年を記念し、新しい和の形のブランドとして東京・広尾に「船橋屋こよみ」が誕生しました。
「船橋屋こよみ」も下町風情が残る広尾商店街にあり、商店街を南へ向うと突き当り左角に見えるゆかしい佇まいの建物が目印。 木枠の引き戸に手をかけ中に入ると、和と洋を融合させ満を持して提案する新感覚スイーツがお出迎え。ガラスケースの品々に目移りしていると、スタッフの方がにこやかに説明してくれるので、親しみやすい雰囲気が魅力のお店です。

≫@Womanピックアップ! ストーリーが広がる手土産リスト「船橋屋こよみ」篇

≫【インタビュー】店長 庄司 彩夏さんに聞いてみました!

 

HISTORY | 船橋屋の歴史


船橋屋初代、勘助の出身地は下総国(千葉県北部)の船橋。当時は、良質な小麦の産地でした。勘助は、亀戸天神が梅や藤の季節に、参拝客でにぎわうのを見て上京し、湯で練った小麦澱粉を蒸籠で蒸し、黒蜜きな粉をかけて餅を作り上げました。
それが参拝客の垂涎の的となり、いつしか「くず餅」と名づけられ、江戸の名物の一つに数えられる程の評判に。
明治初頭に出たかわら版「大江戸風流くらべ」において、江戸甘いもの屋番付に「亀戸くず餅・船橋屋」が横綱としてランクされ、船橋屋の名声を不動のものにしたのです。
創業当時の面影を今も残す亀戸天神前本店には、芥川龍之介、永井荷風、吉川英治ら文化人の方々もしばしば足を運ばれ、くず餅の素朴な味を堪能していたとか。
吉川英治氏は、執筆に疲れるとパンに黒蜜をぬって食べるのが好きで、様々な蜜を試したあげくに最も美味だと選んだのが船橋屋の黒蜜でした。これがご縁で、大きな文字を決して書かなかった吉川英治氏が唯一残した墨書がケヤキの一枚板に書かれた見事な『船橋屋』の大看板。
その大看板は、今も本店の喫茶ルームに掲げられています。

船橋屋歴史
明治中期建築の「船橋屋」(昭和初期撮影)

「船橋屋」亀戸天神本店

吉川英治氏が唯一残した大看板

 

1 2 3

LINEで送る
Pocket